こもれびライフ

40代で2児の母。体調記録やお買い物記録など。

大切な人を亡くす前に準備すること:後編【お坊さん便】

どうもどうも。

今回の記事は真面目です。

前回の記事の続きになります。

前回の記事はコチラ

komorevi.net

大切な人を亡くす前に準備すること:後編【お坊さん便】

イオンのお葬式を利用する

その時は突然来ました。

入院していた療養型の病院から電話が来ました。

「肺炎を起こしてます、すぐ来れますか?」

そのとき母はパートに出ていましたので、

急いで家に帰るよう仕事場へ連絡しました。

幸い、夫がいてくれたので、急いで車で母をひろって病院へ。

父は目を見開いています。その目にガーゼがかぶしてありました。

看護師さんが言うには「閉じれない」そう。

目が乾かないようガーゼをかぶしてあったのです。

深刻な状態なのは見てわかりました。

担当医からも「肺炎起こしてる」と説明がありました。

しかし重い肺炎を乗り越えたことがある父。

わたしはまた乗り越えるのではないかと思いました。

看護師さんに「子供は感染予防のため面会禁止なので病院から出てほしい」

言われてしまいました。

娘を連れてきていたのです。

高齢者がたくさん入院しているので当然の対応です。

 

わたしと夫と娘は病院を出ることに。

わたしはここで、夫に娘を預け、わたしと母2人でその場に残ればよかったと

今でも後悔しています。

なぜその選択をしなかったのか。

まさか、そのあと30分もたたないうちに父が亡くなるなんて。

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結局、病室に残った母が、父の最後を看取りました。

看護師さんからわたしに電話がありました。

「いまどこにいるんですか?危険な状態です」

病院へ戻ると、病室は空になっていました。

もう何が起きたか察したわたし。

フラフラした足取りで「うそでしょ?」と独り言を言いながら、

父がいる安置所へ行きました。

母に「ごめん」と伝え母を抱きしめて泣きました。

転院してたった一週間。

やはり救急病院と療養型の病院では設備が違います。

結果的に転院は父の死を早める結果になったと思います。

無念です。

父は寝たきりになってもまだ生きる気力は失っていなかったのに。

なまじっか頭がしっかりしていたせいで、とても気の毒な最後でした。

愚痴をこぼしたいこともあったでしょう。

しかしお見舞いにくる母は難聴です。

愚痴を聞いてほしくても聞こえない。

筆談もできる状態じゃありませんでした。

頼りのわたしはあまり見舞いにこれない。

ゆっくり父の話を聞いてあげればよかったと今でも後悔しています。

 

病院の事務員の方が来て、病院が提携している葬儀社の電話番号が

書いてある紙を置いていきました。

「申し訳ありませんが、数時間後にはここを出てください」と。

 

夫に言われて調べておいたことが役に立ちました。

提携している葬儀社ですと、母の住むアパートから遠いのです。

かかる費用も不明でしたし、

紙に書いてある数社からひとつ選ぶというのは短時間では難しいです。

 

母は、アパートに父を安置することは嫌だと言いました。

近所の目を気にしてのことです。

そして参列する人数も少ないので、お葬式はせず火葬だけすることに。

 

わたしは調べておいたところに電話してみました。

それは「イオンのお葬式」です

https://www.aeonlife.jp/

探せばいろいろな葬儀社があったんですが、

じっくり考える暇もなかったので、

信頼のイオンブランドを選びました。

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 ↑ お葬式や永代供養のページをコピーしていつでも電話できるよう用意してました

~火葬式の流れ~

①病院から「イオンのお葬式」に電話する。→家から近いイオンが提携した葬儀社を探してくれる

②葬儀社はすぐに病院に「寝台車」で来てくれる(1時間くらいで来てくれました)

③葬儀社で遺体を安置してくれる→その後打ち合わせ、見積もりもらう。遺影を作ってくれるので写真を提出。あらかじめ選んでおきました

④最短で翌日、火葬場に運んでくれる

⑤火葬場でお別れ。

 

母の希望もあり、その日は葬儀社で遺体を安置してもらい、翌日火葬場へ行きました。 

とりあえず、火葬が終わってホッとしました。

お坊さん便を利用する

火葬したあと、

初七日法要

四十九日法要と、やることがありますが、

お墓がありません。

買うにも、後を継ぐ者がいないので、

わたしは嫁に出ましたし、ニートの弟に継ぐ意思などありません。

菩提寺を持たないので、頼むべきお坊さんもいないのです。

そこでどうしたか?

いまはとても便利な時代、

「お坊さん便」というサービスを知ったのです。

https://obousan.minrevi.jp/

お坊さんを手配してくれるサービスです。

明確な金額で法要ができるので、

我が家のようなお金のない家庭も安心。

お坊さんとのつきあいは1回限りなので、

「檀家」になる必要はなし。

そして母が住んでるのはアパートなので、

近所の目を気にする母のためにも、

別途法要の場所を提供してもらうことにしました。

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母のアパートでなく別の場所を用意してもらったので35,000円+場所代3,000円でした

※当時の値段。税込み

幸いにも来てくれたお坊さんはしっかりした人でした。

出席するのは、母、わたし、夫、娘の4人だけです。(弟は欠席)

こんな少人数の法事でしたが、丁寧な対応をしてもらいました。

とても満足しています。

 四十九日法要、一周忌、三回忌を同じお坊さんを指名してお願いしました。

遠い親戚への連絡

父が入院中、お見舞いに来てくれた遠方の親戚3人。

そして父が働いていたシルバー人材センターの仲間には

お見舞いもいただいていたので、知らせないといけません。

しかしお香典をもらうのは悪いと思い。

こちらに来ていただかなくて済むよう、

父が亡くなったという手紙と

ちょっとした品をデパートで買ってきて一緒に送りました。

でも結局2人の親戚はお線香あげに来てくれました 

その手紙、葬儀社で頼むこともできたのですが、

渡す人数も少ないし、お金も高かったので、

わたしが自分で作成しました。

誰かの参考になるかもしれないので写真載せておきます。

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きれいな和紙に印刷して、白い封筒に入れて送りました。

マルアイ 挨拶状 案内状セット 和紙風 GP-A1
 
大直 コピー用紙 和紙 大礼紙 白 B5 50枚 206030401

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  • 発売日: 2012/11/21
  • メディア: オフィス用品
  

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文章の中に、
「趣味だった飲酒や競艇や散歩といった娯楽を 

突然奪われ つらい苦しい闘病生活でしたが、

本人は常に前向きに病気と闘い

生きようとする姿勢を最後まで貫いてくれました」

という一文を入れました。

本当にそうだったので、、、

三回忌、七回忌のこと。我が家の場合。

三回忌は息子が産まれて間もないということでわたしたちは欠席。

法事はまた「お坊さん便」で前回と同じお坊さんに依頼し、母一人で出席しました。

難聴の母のためにお坊さんは説法を紙に書いてきてくれました 感謝です 

そして今年の七回忌。

今回からお坊さんは呼ばずに、家で食事会をしようということになりました。

いつまで法事をやるべきなのか、

それぞれの家庭のお考えがあると思います。

わたしは世間の人たちに合わせることはないかなと思います。

 

父を火葬したあとは、市役所や年金事務所に届けをだしたり、

家賃や光熱費の名義変更、銀行の解約、

すごく忙しくて悲しむ暇もなかったです。

すべて終わったあとは疲れたの一言。

 

いまになって思うのは、

父が家で面倒見れるような状態じゃなかったことは、

わたしたちには助かりました。

介護ベッドや車イス。父はわがままですから。

介護は大変だったと思います。

そして父には財産がなかった。

相続手続きは大変ですから、

面倒がなくてよかったです。←皮肉です

 

父が亡くなり、父がこの世にいないという現実を

時と共に受け入れることができました。

今回の記事、命日にあわせてアップしようと、

ここ一週間少しずつ書いていましたが、

当時の思い出が蘇ってきて苦しかったです。

やっとアップできてうれしいです。

 

父が亡くなってだいぶ立ちますが、

寂しい思いは消えることはありません。

また会いたいです。話がしたいです。

わたしより年上の方がご両親存命と聞くと、

うらやましい、ねたましい気持ちが沸くことがあります。

父は後から生まれた息子の存在すら知りません。

だけど、何とか娘には会わせることはできたので、

それで満足しないといけませんね。

お義父さんは夫が結婚したことも知らないですから。

 

長くなりました。

皆さんの参考になったらうれしいです。